2019.12.17

目の日焼けケアはどうすればいい?紫外線が目に与える影響とは?

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1年を通して降りそそぐ紫外線は、目にも大きな影響を与えています。目の日焼け対策を怠ると、さまざまな障害を引き起こす可能性があるため、肌と同じように徹底した紫外線対策が必要です。しかし、実際に、どのように日焼け予防をしていいか分からない人も多いのではないでしょうか。今回ここでは、効果的な目の日焼け対策について紹介します。

目の紫外線ケアをしている人は少ない?

1年中通して降りそそぐ紫外線は、シミやそばかすなどの原因になるため、肌への紫外線対策を行う人は多いです。しかし、日焼けをするのは肌だけではありません。肌と同じように、目も紫外線の影響を大きく受けているのです。女性の多くは、紫外線が与える肌への老化に意識が向いているため、実際に目への日焼け対策をしている人は少ないと言えます。
たとえ、紫外線が目に与えるダメージを知っていたとしても、一般的な肌への日焼け対策である日焼け止めクリームを目に塗ることはできないため、どのように対策していいか分からない人も多いのではないでしょうか。大量の紫外線量を浴びると、目に大きな負担がかかるだけでなく、さまざまなトラブルを引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

紫外線が目に与えるダメージとは?

紫外線は顔や身体だけでなく、目にも大きなダメージを与えます。日中に長時間紫外線を浴び続けた目は充血し、さまざまな眼病のリスクを高めてしまう恐れがあるのです。また、紫外線によるダメージを受けた目はそのまま放置しておくと、年齢に伴う老化現象も相まって、将来的に目の手術が必要な状態になる可能性もあります。では、紫外線が目に与えるダメージとは、一体どのような症状なのでしょうか。
紫外線の悪い影響を受けた目の症状はさまざまです。たとえば、白目が隆起して黄色く変色する「瞼裂斑(けんれつはん)」は、角膜がダメージを受けることで充血や痛みを引き起こします。ゴミが目に入ったような違和感があり、充血した状態が続くでしょう。瞼裂斑以外にも、視界が歪みや部分的に暗くなる「黄斑変性症」や、レンズの役割を担う水晶体が白く濁る「白内障」、失明に至る可能性もある「緑内障」などといった病気を招きます。そのため、紫外線を多く浴びた日は、外出先から帰宅したあとに目を観察するなど、症状が軽いうちに目の異常を発見することが大切です。目の違和感が続くようであれば、早めに病院に行き、適切な処置を受けることが望ましいでしょう。
さらに、紫外線を浴び続けると、老眼を促進することにつながります。手元の細かい字が見えづらくなる老眼は、レンズの役割を担う水晶体が硬くなることが原因のひとつです。水晶体が硬くなる要因としては、紫外線による活性酸素の発生が大きな影響を及ぼしています。そのため、UVカットのサングラスや帽子、日傘などを使用して、日焼け対策をすることが大切です。

目の日焼けが肌の日焼けにつながることも!

どれだけ顔や身体の日焼け対策を行っていても、紫外線を浴びた目が、顔や身体など肌の日焼けにつながることがあります。マウスを用いて行われた実験によると、目から紫外線が入った場合、脳が紫外線のダメージを受けたことを察知して、体内にメラニン色素を発生させることが明らかになっています。この結果を受けて、人間も目から紫外線を浴びると、肌が日焼けする可能性があることが証明されたのです。
シミやソバカスの原因になるメラニン色素は、通常肌が生まれ変わるターンオーバーによって皮膚が剥がれ落ちて体外へ排出されます。しかし、長時間紫外線を浴びると過剰にメラニン色素が分泌されるため、ターンオーバーでは全部を排出することは難しく、排出し切れなかったメラニン色素が体内に残ってしまいます。それが、シミやソバカスとなって顔や身体の皮膚にあらわれるのです。目のケアをおろそかにしていると、メラニン色素が過剰に生成され、日々行ってきた日焼け対策が台無しになる可能性があります。顔や身体と同じように目のケアを徹底すれば、シミやソバカスなど肌トラブルに悩まされることは少なくなるでしょう。

日本人は目から紫外線を浴びやすい傾向に

堀の深い白人の顔に比べて、日本人の顔立ちは平坦であるため、さまざまな角度から紫外線が目に入りやすいと言われています。それは、日本人の目が、紫外線による影響を受けやすいということです。また、瞳の色も大きく関係しているのを知っていますか。通常、瞳の色は、紫外線から目を守ってくれるメラニン色素の量によって決まります。メラニンが多いと黒っぽいブラウンなど濃い瞳に、メラニン量が少ないとブルーやグリーンなど薄い瞳の色になるのです。
薄い色の瞳は光が通りやすいため、眩しさを感じやすいと言われています。逆に、濃い色の瞳は、光を通しにくいため眩しいと感じにくいです。日本人だと、黒っぽいブラウンの瞳を持つ人が多いでしょう。たとえ、太陽の光をたくさん浴びたとしても、濃い瞳の色の性質上眩しいと感じにくいため、紫外線を浴びている感覚が得られないのが現状なのです。その結果、目への紫外線対策を怠りがちになる人が多くなります。
特に、日本ではサングラスをかける習慣はなく、日傘や帽子で日焼け対策することが一般的です。日傘や帽子でも紫外線を予防することはできますが、眩しいと感じていなくても目から大量の紫外線を浴びていることも多いため、知らないうちに紫外線によるダメージが目に蓄積されている場合があります。紫外線から目を守るためにも、外出する際は、できる限りサングラスをかけましょう。

特に注意したい季節や時間帯は?

年間の紫外線量は、春から初秋にかけて多くなっており、特に4~9月は約70〜80%(※1)と、年間で最も多くの紫外線が降りそそぐと言われています。6月は、真夏と同じくらいの紫外線量になりますが、梅雨など雨の日も多くなるため、紫外線対策をせずに外出しやすい4~5月が要注意でしょう。目の日焼け予防をしたい方は、特に上述の季節にはサングラスをして外出しましょう。
時間帯で言えば、紫外線がもっとも多いのは昼の12時前後です。仕事をしている女性であれば、出かける前に顔や身体に日焼け止めクリームを塗る人が多いのではないでしょうか。ただ、午後になると、朝に塗った日焼け止めクリームが取れていることも多いです。日焼け止めクリームが取れてしまえば、その効果はなくなるので、ランチや休憩時間などを利用して小まめに塗り直しましょう。
また、太陽の光が弱くなる朝や夕方は、日焼け対策を怠りがちですが、油断して対策をしないとたくさんの紫外線を浴びてしまうのでしっかりとケアをしましょう。さらに、私たちは、ビルや地面など反射による紫外線も多く浴びているため、上空からだけだと油断せずに、顔や身体、目など日焼け対策をしっかり行いましょう。
※1:環境省からの出展情報(https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/01.pdf)ですが、実際の数値は異なる可能性があります。

スマホやPCから発するブルーライトも注意

ブルーライトとは、人の目で見ることのできる可視光線の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っていて、紫外線に近いエネルギーを持っています。
スマホやパソコンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれます。ブルーライトは目の網膜まで達する光で、長時間見続けると網膜を傷つけます。紫外線だけではなく、近年のデジタル化により屋内でも、目を痛める光を浴びています。視力が悪くなくてもスマホやパソコンをする際は、ブルーライトカットめがねなどかけて使用することをおすすめします。

目の紫外線対策に使うアイテムは?

目への紫外線を予防するためには、とにかく紫外線を浴びないことが重要です。顔や身体であれば日焼け止めクリームを塗ることが一般的ですが、目を紫外線から守るためには、UVカット加工が施されたサングラスが望ましいと言えます。
UVカット加工されたサングラスのサイズや色など種類は数多くあります。レンズの色だけで印象はガラリと変わるため、カラーで悩む人も多いでしょう。しかし、日焼け対策でサングラスを購入する場合、何となく色の濃いブラックが適していると考える人が多いのではないでしょうか。実は、レンズの色の濃さはUVケア効果と全く関係なく、ブラックのレンズだからといって紫外線をより多く予防してくれるわけではないのです。
また、UVカット加工が施されているサングラスではなくても、デザインが自分好みである場合もあるでしょう。しかし、ここで気をつけなければいけない点は、UVカット加工が施されていない濃い色のサングラスは、瞳孔が開いて紫外線を取り込みやすくなるということです。そのため、濃いレンズのサングラスを選ぶ際は、UVカット加工が施されているものから選ぶようにしましょう。
さらに、日焼け対策をするうえで、サングラスのデザインや大きさも重要なポイントになります。紫外線はさまざまな角度から目に入ってくるため、目の周りの皮膚までカバーできるように、なるべくフレームが大きいデザインを選ぶことがポイントです。目の大きさは人によって異なるため、サングラスを選ぶ際は、鏡の前で実際にかけてサイズ感を確認してから購入しましょう。
朝や夕方は太陽の光が弱いからといって、紫外線量が少なくなるわけではありません。外出する際は、夜間以外サングラスを外さないようにすることが大切です。また、サングラスに加えて、帽子や日傘を併用することも効果的です。多方面から入る紫外線を100%遮ることは難しいですが、サングラスに帽子や日傘をプラスすることにより2重で予防でき、より確実に紫外線をカットできるでしょう。紫外線量が多い日中にサングラスをするか、しないかでは、目に与えるダメージは大きく異なります。生活にサングラスを取り入れて、紫外線から目を守りましょう。

目の日焼けは目薬でケア

日常的にサングラスをかけて日焼け対策をしたとしても、100%紫外線を防ぐことは難しいため、私たちは少なからず紫外線の影響を受けています。紫外線の影響による角膜のダメージは、そのまま放置すると炎症を悪化させたり、眼病を引き起こしたりすることもあるため、その都度適切なケアすることが大切です。
自宅で簡単にできる目の日焼けに最も効果的なケアは、ダメージを受けた角膜を補修する成分が入った目薬を使用することです。角膜ダメージを修復する機能のある目薬には、活性型ビタミンB2やコンドロイチンなどの成分が配合されているので、それらの成分が含まれる目薬を選ぶことが望ましいと言えます。目の痛みが強い場合は、早めに医師に相談して適切な処置を受けましょう。

目元の皮膚はダメージを受けやすい?

目の周りの皮膚は、身体の皮膚の8分の1~10分の1の厚さで非常に薄いため、ダメージを受けやすいです。紫外線だけでなく、アイメイクや目を擦るなど外的要因でも目の周りは炎症を起こしやすいため、アイクリームなどでケアすることが大切です。日焼け止めクリームを塗ることに加えて、サングラスをかければ紫外線から目を守るだけでなく、目の周りの皮膚も一緒に紫外線対策できるでしょう。
また、紫外線によるダメージは、シミ、そばかす、シワ、たるみの原因になります。肌の老化は、人の見た目の印象を大きく変えるため、メイクの技術でカバーする人も多いです。しかし、隠したいという気持ちがメイクを濃くさせ、失敗することもあるのではないでしょうか。シミ、そばかす、シワ、たるみは、普段の生活の中で紫外線対策をしっかり行うことにより、予防することができるのです。

日焼け後は早めの対策が必要!

日焼け後の目元の皮膚は、とても敏感になっています。シワや目の下のたるみになりやすいので、早めのアフターケアが大切です。冷蔵庫で化粧水を冷やし、それをコットンに浸しましょう。そのコットンを2枚に割いて、目元周辺に乗せます。5分〜10分ほど置いてしっかりと水分補給をしましょう。冷たい化粧水は一時的な鎮静効果がありますので、敏感になった肌を落ち着かせます。日焼けの症状が落ち着いたら、美白成分が配合された化粧水を使いましょう。美白成分は刺激があるものもありますので、日焼け中の肌には避けます。赤みが落ち着いてから使いましょう。

紫外線をたっぷり浴びた身体は、良質な睡眠でケアすることが大切です。日焼けにより体内に生成されたメラニン色素は、ターンオーバーにより体外に排出できます。睡眠中には成長ホルモンが分泌されるため、ターンオーバーを促進させてくれます。ゆっくりお風呂に浸かるなど良質な睡眠を取れるように、気持ちをリラックスさせましょう。
体の内側からケアをするなら、ビタミンを含んだ食事をとることが有効です。日焼けした肌を回復させるためには、ビタミンの摂取は必要不可欠です。ビタミンAが多く含まれるトマトやブロッコリー、ビタミンCを多く含んだレモンなど、日ごろから食事に取り入れるといいでしょう。忙しくて料理が作れない人は、サプリを飲めば、手軽にビタミンを補給できます。

1年を通した紫外線対策を心がけよう!

紫外線のダメージは、目に大きな負担を与えます。たとえ、少ししか紫外線を浴びなかったとしても、日常的に浴びた紫外線は目に蓄積されるため、眼病を引き起こす場合もあります。時期によって紫外線量は異なりますが、紫外線から目を守ってくれるサングラスや帽子など、毎日の生活に取り入れて紫外線対策を行うことが大切です。また、日焼けをしてしまったと感じたときは、濡らしたタオルで冷やすなど早めのケアを心がけましょう。

参考元URL
【anessa】油断は禁物!秋冬の紫外線対策で気をつけたいこと
http://anessa.shiseido.co.jp/shigaisen/aw/

【南青山アイクリニック東京】一般眼科診療https://minamiaoyama.or.jp/about_ippan/index.html

【JINS WEEKLY】そのシミ、そばかすは「目の日焼け」が原因かも!? 春から始めるサングラスで日焼け対策https://weekly.jins.com/2019/04/uvcare2019.html

【trend-news】目の日焼けの症状は?目薬をさすべき?正しいケア方法を紹介https://trend-news-today.com/3653.html

【santen】~意外と知らない!? 「目の紫外線対策」のウソ・ホント~https://www.santen.co.jp/ja/news/20180523.pdf#search=’目+日焼け+ケア’

【cancam】病気リスクのモト!しないとコワ~イ「目」の紫外線対策、3つのポイントhttps://cancam.jp/archives/365797

【JINS】肌の老化の原因の約8割は紫外線https://www.jins.com/jp/st/uv-care/

日焼け後のケアは冷やすことが大切?肌を冷やす方法やグッズまで徹底解説!https://kurashi-no.jp/I0020312

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エリーのりこ
監修 : エリーのりこ
フランス国家資格セラピスト・スパコンサルタント

フランスに単身渡仏後、フランスの美容とコスメの国家資格を取得。パリの有名スパやゲラン化粧品など、スパやサロンの管理職やマーケティングなどにも従事し、フランスと日本で20年以上の経験を積む。日仏英語トライリンガル。2012年に独立し、原宿のホリスティックエイジングスパ「エリオゼン 」を主宰。独自のフェイシャルメソッド「The光明フェイスデザイン」を考案し、女性誌やウェブメディアにも多数紹介される。スパやサロンのコンサルティング、トリートメント開発などのサービスも提供している。
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