洗顔からボディまで。マルチに使える馬油の効果と使い方
昔から切り傷や火傷、肌荒れなどに効くといわれる民間治療薬としても使われてきた馬油。薬局などで手軽に購入でき、さまざまな使い方ができるため1つ持っておくと便利な薬局な馬油ですが、その成分や効果とは?
馬油が愛されている理由を、色々な使い方とあわせてご紹介します。
昔から愛されてきた馬油の魅力
馬油とは、馬のたてがみや腹部などの皮下脂肪を原料とする動物性油脂のことをいいます。4000年前の中国にルーツがあるといわれており、今から400年ほど前に日本へ伝えられました。古くから今もなお人々に親しまれている馬油の魅力とは何でしょうか。
構造が人間の皮脂と似ているので浸透力が良い
馬油は人間の皮脂である角質層の細胞間脂質(セラミド)にとても近い自然油脂です。肌のキメを整えて、うるおいを保つ役割をするセラミドと構造が似ているため、浸透力が良くべたつきが残りにくいのが特徴です。
血行促進・ターンオーバー促進
馬油に多く含まれている不飽和脂肪酸の一つ「α-リノレン酸」には、血行促進作用があります。血行が促進されることで細胞の新陳代謝が高まり、皮膚の再生力が促されてターンオーバーの正常化へとつながります。
抗菌・抗炎症作用
古くからやけどに効くといわれてきた馬油。皮膚表面に素早く油膜を張って空気を遮断することで患部の酸化や菌の繁殖を抑えるため、抗菌や抗炎症作用につながるといわれています。
スキンケアにも活用! 馬油の使い方5選
1.洗顔
乾いた手に馬油を取り、手のひらで温めてから指の腹でやさしく肌になじませます。ティッシュやコットンで軽く拭き取った後、ぬるま湯で洗い流しましょう。クレンジングとして使用する場合は、事前にポイントメイクはオフしておいた方が肌の負担を軽減することができます。
2.ブースター
セラミドに性質が似た馬油は、スキンケアの初めにブースターとしての使用するのもオススメです。洗顔後に濡れたままの肌に数滴なじませた後、タオルで水気を拭き取りいつも通りのスキンケアをするだけ。簡単なのに、いつものスキンケアの馴染みが良くなるのを実感できるはず。
3.保湿クリーム
優れた保湿効果があるため、乳液やクリーム代わりに使っても。しかし、肌質や季節によっては、朝の使用時は油分が気になる場合も。そんなときは、ティッシュオフで余計な油分をオフしてあげたり、夜だけの使用など自分の肌に合わせて調節してあげたりしましょう。
4.馬油ヘアパック
紫外線ストレスや、乾燥などで髪の毛のパサつきが気になる方にオススメなのが、馬油ヘアパック。シャンプー前の乾いた髪の毛に少し多めの馬油を馴染ませ、ホットタオルなどで包んで15分ほど置いた後、いつも通り髪を洗うだけ。しっとりと指通りのいい髪になります。
また、ドライヤー前に毛先を中心に少量揉み込んであげることで、ドライヤーの熱から髪の毛を守ることもできます。
5.リップ&ハンドケア
低刺激で純度の高い馬油はリップやハンドケアにもおすすめです。乾燥が気になるときにこまめに塗ってあげましょう。
スキンケアだけでなく全身に使える馬油。天然成分なので安全性も高く、1つ持っておくと何かと重宝します。毎日の美肌ケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ソシエ Total Beauty Tips 編集部
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